医食同源
病気の予防や治療をすることも日常の食事をすることも、生命を養い健康を保つためには欠かせないことです。日々バランスの良い食品を食べること、あるいは優良な食品に由来する栄養成分をたっぷり摂取することを通じて、病気の予防と治療を一挙両得で遂げることは、古くから伝わる東洋の養生哲学です。北海道に生息している、えぞ鹿は中国で古くから薬鹿として取り扱われていた梅花鹿(Cervusnippon)と同種だと判定されています。約550年前に書かれた中国の薬学著作である『本草綱目』は、中国の本草学史上にも、世界の博物学・本草学にも大きな影響を与えています。その中でも鹿は長寿の霊獣と見られおり、鹿肉を食す事で体内の気を整えるほか、五臓六腑の働きを強め、血行の促進、美容にも良く、健康維持に大変役立つと言われています。
えぞ鹿とは
えぞ鹿の学名
Cervus nippon yesoensis そのうちyesoensisは、「蝦夷(北海道)の」を意味します。
えぞ鹿の形態
頭胴長140-180cm、尾長約13cm、体重は雄で90-140kg、雌で70-100kg。 最も重いもので170kgに達する個体もいます。 オスは最大三叉四尖(分岐が3つに先端が4つ)になる枝角を持ちます。
えぞ鹿の生息地
低地から山地の森林などの自然度の高い環境に生息し、特に草原や牧草地との林縁を好み、冬は雪の少ない森林で越冬します。 北海道には道東の白糠丘陵から阿寒の山系に多く生息しています。
えぞ鹿と日本鹿
日本には、北海道以外に、6種類のニホンジカが生息しています。 北海道のエゾシカと本州に生息するニッポンジカは形態に差異があり、生息地はブラキストン線と呼ばれる境界により明確に分かれています。 北海道のエゾシカは中国東北に分布する梅花鹿(Cervus nippon)と同種と専門家が判定しています。
えぞ鹿の利用価値
えぞ鹿は梅花鹿と同種で、医食同源の視点から見れば、貴重な動物資源です。 中国で梅花鹿は国家1級保護動物であり、古くから貴重な漢方薬剤と高級食材として扱われています。
約550年前で完成した、中国の本草学に大きな影響を与えた薬学著作である『本草綱目』で長寿の霊獣とされてきた鹿は、肉を食す事で体内の気を整えるとされ、五臓六腑の働きを強め、血行促進と美容に良いとされています。
鹿肉の4つのい